② 集客

ウェビナー集客の始め方

費用をかけずに30名集める手順と3週間の告知スケジュール

この記事の結論

初めてのウェビナー集客は、広告を使わなくても「自社サイト・既存の連絡先へのメール・SNS・無料の告知サイト」の4経路を3週間かけて回せば、30名の申込は現実的な目標です。申込の約半分は開催前の最後の1週間に集中するため、告知の開始時期よりも「直前1週間に案内を止めないこと」が申込数を左右します。本記事は2026年9月時点の情報を、2026年9月28日に一部更新しました。

ウェビナー全体の流れは親記事初めてウェビナーを担当する人の全体像を、申込後に当日来てもらう工夫は参加率を上げる方法をご覧ください。

初めてのウェビナー集客は、何人集まれば十分?

初回は「申込30名」で十分に合格点です(集まらないと感じても、多くの企業が同じ規模で開催しています)。BtoB企業のウェビナー担当者100名への調査では、1回あたりの集客数は「41〜50人」が最多の19%で、「31〜40人」15%、「51〜70人」14%と、半数以上が50人以下の規模でした(IDEATECH、2023年4月)。同じ調査で「告知・集客」を課題に挙げた担当者は36%で、テーマ・内容(47%)に次ぐ悩みです。

参加率(申込者のうち当日視聴した人の割合)は約50%が相場なので、申込30名なら当日は15名前後が目安になります。詳しい数字はウェビナーの参加者数の平均にまとめています。

費用をかけずに使える集客の経路は何?

自社サイト・メール・SNS・無料の告知サイトの4つが、追加費用なしで使える経路です。主催者側の利用率と、参加者側が「どこでウェビナーを知ったか」を並べると、両者のずれが見えます。

経路 主催者の利用率(IDEATECH、2023年4月) 参加者が知った経路(ネクプロ×マイナビ、2024年7月) 費用
自社サイト・ブログ 69% (項目なし) 0円
メール(ハウスリスト) 45% メルマガ 40.6% 0円
SNS(X・LinkedIn・Facebook) 32% (項目なし) 0円
セミナー情報サイト・告知サイト (項目なし) 58.4%(1位) 無料イベントなら0円
営業担当からの個別案内 (項目なし) 26.7% 0円(工数のみ)
Web広告 29% (項目なし) 有料

ハウスリスト(自社が保有する見込み客・既存顧客の連絡先一覧)へのメールは主催者の45%が使い、参加者の40.6%がメルマガで知ったと答えています。最も見落とされやすいのが告知サイトで、参加者の58.4%が「セミナー情報サイト」で知ったと答えているにもかかわらず、主催者側の調査項目にすら入っていません。Peatixとこくちーずプロはどちらも無料イベントの掲載は無料で、有料チケット販売時のみ手数料(Peatix 4.9%+99円/枚、こくちーずプロ 4.8%+99円/枚)がかかります。BtoB向けの才流の記事では、TECH PLAY・connpass・Peatixなどの無料掲載で1サイトあたり数名〜十数名の申込が見込めるとしています(才流、2026年8月)。

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告知はいつから始める?3週間の告知スケジュール

告知は開催3週間前に始め、最後の1週間に案内の回数を増やしてください。Livestorm社が435万件の申込を分析したデータでは、申込の49.6%が開催前の最終週に、15.3%が当日に発生しています(Livestorm、2026年8月)。25万件のウェビナーを分析したGoToの旧データでも59%が直前1週間、17%が当日でした(GoTo、2019年3月)。

時期 やること 経路
3週間前 LP(申込ページ)公開、告知サイト掲載、自社サイトにバナー 自社サイト・告知サイト
3週間前 案内メール1通目(テーマと日時) メール
2週間前 SNS投稿1回目、営業担当へ個別案内の依頼 SNS・営業
1週間前 案内メール2通目(登壇者・見どころ) メール
3日前 SNS投稿2回目(「あと3日」) SNS
前日 案内メール3通目(「明日開催」) メール
当日朝 SNS投稿3回目、メール4通目(当日申込向け「本日13時30分」) SNS・メール

このスケジュールは私たちが標準として置いている【仮説】で(前提: ハウスリスト500件程度、初回開催)、根拠は上記の「申込の約半分が最終週」というデータです。ハウスリストが数千件あるなら、メールを1通減らしても同じ結果になることがあります。

30名を集める計算は、どう立てればいい?

経路ごとに「届く人数×申込率」を置いて足し算します。次の表は、ハウスリスト500件・SNSフォロワー300名程度の初回開催を想定した【仮説】の試算です(前提: BtoBの無料ウェビナー、テーマが対象者に合っている)。

経路 届く人数 申込率の置き方 申込見込み
メール(ハウスリスト) 500件 2〜3% 10〜15名
告知サイト2〜3サイト 不定 1サイト数名〜十数名(才流) 5〜10名
自社サイト・SNS 300名 1〜2% 3〜6名
営業担当の個別案内 30社 20〜30% 6〜9名
合計 24〜40名

メールの申込率2〜3%は出典のある数字ではなく、私たちが設計上の前提として置いた値です。テーマが刺されば同じリストから10%を超えることもあり、逆に対象者がずれていれば1%を切ります。数字を合わせるより、申込が伸びない経路を早めに見つけて告知の回数を足すほうが効きます。

メール・SNSの告知文はどう書けばいい?

件名は冒頭15〜20文字に「誰向け・何が分かるか」を入れ、本文は「日時・得られること・申込リンク」の3点を最初の画面に収めます。メルラボの検証では、スマートフォンで表示される件名は15〜20文字程度で、件名が約20文字のメールの開封率が21.67%と最も高く、26文字以上では19.95%に下がっていました(メルラボ、2023年9月)。

案内メール(1通目)

件名: 【10/3(金)13:30】経費精算のクラウド化で月20時間減らす方法

【○○様】

【株式会社□□】の【◇◇】です。
【経理担当者】向けに、【経費精算のクラウド化】をテーマにしたウェビナーを開催します。

■ 日時: 【2026年10月3日(金)13:30〜14:30】
■ 形式: オンライン(【Zoom】)、参加無料
■ 内容:
 ・【紙の申請書をなくすまでの3ステップ】
 ・【△△社が月20時間の作業を減らした事例】
 ・質疑応答

▼お申し込みはこちら(1分で完了します)
【申込ページURL】

当日参加できない方にも、お申し込みいただいた方には録画をご案内します。

【◇◇】
【会社名・部署・連絡先】

SNS投稿文(X・LinkedIn共通)

【10/3(金)13:30】無料ウェビナー開催
「【経費精算のクラウド化で月20時間減らす方法】」

【経理担当者】向けに、【△△社の事例】をもとに
【紙の申請書をなくす手順】を60分で解説します。
録画あり・質問歓迎。

申込はこちら → 【申込ページURL】
#【経費精算】 #【バックオフィス】

告知文のバリエーション(サイト掲載用・営業からの個別案内用)はウェビナー告知文の例文にまとめています。

費用をかけずに集客を伸ばす4つの打ち手は?

「複数日程」「告知メールとお役立ちメールの併用」「無料の告知サイト」「開催後アンケートでの次回案内」の4つです。才流は自社のウェビナー運用から、同じ内容を2〜3回開催すると1回目に約50%、2回目に約40%、3回目に約10%の申込が集まり、開催後のアンケート回答者10人のうち2〜3人が関連する次回ウェビナーに申し込むと報告しています(才流、2026年8月)。

打ち手 効き方 初回開催での使い方
複数日程(ライブ2回、または録画の再配信) 都合が合わない人を拾う 初回は1日程+録画案内で十分
告知メール+お役立ちメール 直接の案内に反応しない層にも届く 1通をテーマ解説記事の紹介にする
無料の告知サイト 自社リスト外の新規に届く 3週間前に2〜3サイトへ掲載
開催後アンケートで次回案内 参加者の2〜3割が再申込 初回のアンケートに「次回希望テーマ」を入れる

申込が伸びないときは、どこから見直す?

見直す順番は「タイトル→LPの最初の画面→告知の回数」です。経路を増やす前に、届いた人が申し込まない理由を潰すほうが早く効きます。タイトルの付け方は申込が増えるウェビナータイトルの付け方、LPの構成はウェビナーLPの作り方、原因別の対処はウェビナーに人が集まらない原因を参照してください。開催日時そのものが申込に影響することもあり、何曜日の何時が良いかも合わせて確認しておくと安心です。

集客しても申込が増えないときは?

原因は「企画・LP・告知・時期とリスト」の4群に分かれ、告知を増やす前に上流(企画)から見直したほうが申込数への効きが大きくなります。1社単独なら申込30〜50人が標準の規模で、集まらないと感じても実際は普通の範囲であることも少なくありません(IDEATECH、2023年4月)。

見直す順 主な原因 見分け方の目安
1 ターゲットとテーマ 対象者が広すぎる、テーマが自社目線 案内文の1行目が「経営者・担当者の皆さま」など誰にでも当てはまる書き方
2 タイトル 数字・対象者・結果が入っていない LP訪問はあるが申込率が低い
3 LPと申込フォーム 最初の画面に申込ボタンがない、項目が多い スマートフォンで申込ボタンまで2画面以上かかる
4 告知の回数と経路 告知が1回だけ、メール以外の経路がない リスト外からの申込がゼロ
5 開催時期 月末・連休前後・同業の大型イベントと重なる 火〜水曜の午前か昼に移すと改善することが多い

開催1週間前の時点で目標の半分しか埋まっていなくても、申込の半分以上は直前1週間に発生するため慌てる段階ではありません(GoTo、2019年3月)。直前案内を2回追加する・申込締切を開始30分前まで延ばす・「録画あり」を明記するの3つが、直前からでも間に合う打ち手です。原因10項目の詳しい見分け方と対策はウェビナーに人が集まらない原因10にまとめています。

申込フォームはどう作ればいい?

申込フォームは、必須項目を「氏名・メールアドレス・会社名」の3つ(多くても5つ)に絞り、1ページで送信まで完了する形にすると離脱を防ぎやすくなります。問い合わせ・資料請求フォーム全般を対象にした調査では、フォーム入力中に離脱した経験がある人が75.5%で、理由の1位は「入力必須項目の多さ」(54%)でした(ニュートラルワークス、2024年4月公開、調査対象は2022年8月時点の261名)。この75.5%はウェビナー申込フォームに限定した数字ではなく、フォーム全般での離脱経験率です。

無料で使えるフォームツールは、初回ならGoogleフォーム、申込者の対応状況を管理したいならformrun、開催後の営業フォローまで同じ画面で追いたいならHubSpotが向いています。

ツール 料金(確認日: 2026年9月20日) 自動返信 向いている人
Googleフォーム 無料 定型文の控えのみ(接続URLなど本文を自由に設定するカスタム返信は標準機能では不可) 初回開催、社内向け
formrun FREEプラン無料(フォーム1個・月30件) 本文を自由に設定できるカスタム自動返信に対応 申込者を一覧管理したい人
HubSpot(無料フォーム) 無料フォームあり(条件分岐等の一部機能は有料) 本文を自由に設定できるカスタム自動返信に対応 申込者を営業リストとして管理したい会社

項目数・ツール選び・離脱を減らす設計の詳しい解説と、そのまま使える項目ラベルの文例はウェビナー申込フォームの作り方にまとめています。

出典

執筆: AIウェビナーディレクター編集部(Aiberry)。公開日 2026年9月20日。


集客の経路と告知スケジュールは、企画の段階で「対象者・KPI・集客チャネル」が決まっていると一度に組み立てられます。AIウェビナーディレクターでは、やりたい内容を入力すると企画案・実施方法(KPI・集客経路・配信・フォローの選択)・申込ページ案のたたき台を下書きできるので、そこで選んだ集客経路を本記事の3週間スケジュールに当てはめる、という使い方ができます(メールの配信やSNSへの投稿は主催者側のツールで行います)。

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