この記事の結論
ウェビナーとは、インターネット経由で配信するセミナーや説明会のことです(Web+セミナーの造語で、Webセミナー・オンラインセミナーとも呼ばれ、英語では"webinar"と表記します)。初めて担当する人がやることは、「企画→LP(申込ページ)と集客→登壇者と当日の構成→本番→開催後フォロー」の5ステップに整理でき、順番どおりに進めれば1人でも開催まで到達できます。最初の1回は「30〜50人の申込、当日参加はその半分」を目安にすると、無理のない計画になります。
本記事は2026年9月時点の情報を、2026年9月28日に一部更新しました。各ステップの詳しい手順は、それぞれの記事(記事内リンク)で解説しています。
ウェビナーとは?会場セミナーと何が違うの?
ウェビナーは、配信ツール(Zoom・Teams・Google Meetなど)を使ってオンラインで開くセミナーです。会場セミナーと比べて、参加者は移動なしで参加でき、主催者は会場費・当日スタッフが要らない代わりに、「申し込んでも当日来ない人」が多いという特徴があります。
配信形式は大きく3つあります。
| 形式 | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ライブ配信 | 決めた日時にリアルタイムで配信。質疑応答ができる | 初回開催、商談につなげたいとき |
| 疑似ライブ | 収録済み映像を日時指定で配信し、チャット対応だけ人が行う | 同じ内容を繰り返し開くとき |
| オンデマンド(アーカイブ) | 収録映像を好きな時間に視聴 | 欠席者フォロー、申込の後押し |
初めての担当者は、ライブ配信を基本にしつつ、録画を残してオンデマンドでも案内する形が扱いやすい構成です。
初めての担当者は、何から手を付ければいい?
まず全体を5ステップに分け、自分がいまどこにいるかを把握してください。ウェビナーの作業は「企画」「集客」「本番」「フォロー」が別々の作業に見えて、実際は企画で決めた対象者とゴールがすべての工程の判断基準になります。
| ステップ | やること | 目安の時期 | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| STEP1 企画 | 対象者・テーマ・ゴール(KPI)を決める | 開催6〜8週間前 | テーマの決め方 |
| STEP2 LPと申込導線 | 申込ページ(LP)とフォームを作る | 4〜6週間前 | LPの作り方 |
| STEP3 集客と登壇者 | 告知・案内メール、登壇者の依頼 | 4週間前〜当日 | 参加率を上げる方法・登壇者の依頼 |
| STEP4 当日の構成と進行 | 時間配分・スライド・台本・リハーサル | 2週間前〜当日 | 構成と時間配分・スライドと話し方 |
| STEP5 開催後フォロー | お礼メール・欠席者フォロー・アンケート | 当日〜3日後 | フォローメールの例文 |
「目安の時期」は、私たちがサービス設計の際に置いた標準スケジュールの【仮説】です(初回・社内リストへの案内を前提)。既存の顧客リスト(ハウスリスト:自社が保有する連絡先の一覧)が十分にある場合は、全体を4週間に圧縮しても成り立ちます。
AI WEBINAR DIRECTOR企画案と告知・申込ページのたたき台を、AIが約5分で作成しますやりたいことを書くだけで使えます無料でWebセミナーを作ってみる →STEP1 企画:テーマと対象者は、どう決めればいい?
テーマは「誰の、どの悩みに、自社の何で答えるか」の3点を1行で書けた時点で決まりです。BtoB企業のウェビナー担当者100名への調査では、実施上の課題の1位が「テーマ・内容」(47%)で、告知・集客(36%)や参加率(36%)より多くの担当者が企画で悩んでいます(IDEATECH、2023年4月)。
決め方の手順は、(1)対象者を1人に絞る、(2)その人の悩みを動詞で書く、(3)自社が語れる根拠と組み合わせて仮タイトルを3本作る、の3ステップです。この段階でKPI(達成指標:参加人数・見込み客の獲得数・商談数など)も1つ決めておくと、あとの工程で迷いません。詳しくはウェビナーのテーマの決め方と、AIで企画・LP・進行案を作る方法を参照してください。
STEP2 LPと申込導線:申込ページには何を載せる?
LPには、最初の画面に「タイトル・日時・申込ボタン」の3点を置き、その下に「この内容で誰が得をするか」を書けば十分です。参加者がウェビナーを知る経路は「セミナー情報サイト」58.4%、「メルマガ」40.6%、「営業担当からの案内」26.7%の順で(ネクプロ×マイナビニュース調査、2024年7月)、どの経路から来てもLPが最後の申込地点になります。
申込フォームの項目は、氏名・会社名・メールアドレスなど最小限にします。構成テンプレと、AIでLP案の下書きを作る手順はウェビナーLPの作り方にまとめました。
STEP3 集客と登壇者:いつから何をすればいい?
告知は開催3〜4週間前から始め、直前1週間に最も力を入れてください。25万件以上のウェビナーを分析したGoToWebinarのデータでは、申込の59%が開催前の1週間に発生し、17%は当日に申し込んでいます(GoTo、2019年3月)。早く告知を始めることは大切ですが、「直前の案内をやめない」ことのほうが申込数に効きます。
登壇者は、初回は社内の担当者か、取引先・パートナーに依頼するのが現実的です。社内・社外・共催(2社以上で一緒に開催する形)の3パターンの依頼メール例文は登壇者の依頼メールと謝礼の相場、リマインドメールや特典の設計は参加率を上げる方法を参照してください。
STEP4 当日の構成と進行:何分で、どう話す?
初回は60分以内、できれば45〜60分に収めてください。企業ウェビナーの視聴経験者550名への調査では、最適な長さは「1時間程度」33.1%、「30分程度」27.3%、「45分程度」22.9%で、9割以上が1時間以内と答えています(Jストリーム、2024年3月)。
60分なら「導入5分・本編40分・Q&A10分・クロージング5分」が基本形で、本編は20分以内の区切りを2つ入れると離脱が減ります。時間配分の30分版・45分版は60分ウェビナーの構成と時間配分、スライド枚数と話す速さの目安はウェビナーのスライドと話し方で解説しています。本番前には、音声・画面共有・録画設定を本番と同じ環境で確認するリハーサルを1回入れてください。
STEP5 開催後フォロー:何を、いつ送ればいい?
開催当日か翌営業日に、参加者にはお礼と資料、欠席者(申込者のうち当日参加しなかった人)には録画(アーカイブ)の案内を送ります。申込者のおよそ半分は当日参加しないため、欠席者への録画案内は「もう1回分の参加機会」を作る作業に相当します。
アンケートは、開催直後の画面か、お礼メールに1問だけでも入れておくと、次回のテーマ選びの材料になります。参加者・欠席者別の例文と送るタイミングはウェビナー後のフォローメール例文を参照してください。
初めてのウェビナーで、何人集まれば成功なの?
初回は「申込30〜50人、当日参加15〜25人」なら十分に成功です。先の担当者100名調査では、1回あたりの集客数は「41〜50人」が最多(19%)で、「1〜20人」8%、「21〜30人」12%、「31〜40人」15%と、半数以上が50人以下の規模で開催しています(IDEATECH、2023年4月)。
参加率(申込者のうち当日参加した人の割合)は、Livestorm社のデータで全業種平均46%(製薬63%〜広告33%)、国内の回答では平均68.22%(アイティメディア、2022年3月)と幅があります。申込数・参加率の目安と目標の立て方はウェビナーの参加者数の平均で詳しく整理しています。
いつ開催すればいい?曜日と時間帯の目安
BtoBなら「火〜木曜の11時台、または13〜15時」が定番です。海外データではLivestorm社(33,786セッション・登録435万件、2025年開催分、2026年8月公開)で火曜51.7%・月曜51.5%が上位、Univid社(参加者32.5万人・2,000本超、2026年9月更新)で水曜51%・木曜50%が上位でした。国内はtoBeマーケティングの調査(599名、2026年9月閲覧)で水曜>木曜>火曜の順です。時間帯は、Livestormが11時と14時を推奨し、国内のtoBeマーケティング調査(422名)では「13〜15時」が最多でした。
対象者によって、参加しやすい曜日・時間帯は変わります。
| 対象者 | 曜日 | 時間帯 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| BtoB 決裁者・経営層 | 火〜木 | 11時台 | Livestorm(11時推奨)、マジセミ(午前が良いとする社内目安) |
| BtoB 現場担当者 | 火〜木 | 13〜15時 | toBeマーケティング(13〜15時が最多)、Univid(15時開始が最高58.3%) |
| BtoC 個人(主婦・シニアなど) | 土日祝 | 10時以降の午前 | マジセミ(土日祝の午前という社内目安) |
| 会社員の副業・学習・コミュニティ | 平日 | 20〜22時 | ネクプロ掲載のCRFactory調査(二次情報) |
| 個人向けの有料講座 | 金曜・平日夜 | 19時開始 | Semicle掲載のPeatix2020年集計(二次情報。19時開始63.1%) |
月・季節でも参加率は変わります。Livestorm社の分析(2025年開催分、2026年8月公開)では1月50.4%・9月49.7%・11月49.3%が高く、8月42.9%が最も低い月でした。この数値は海外中心の集計です。国内では、年度末(3月)・ゴールデンウィーク前後・お盆(8月中旬)・年末の2週間は避けるのが実務上の通例です【仮説:調査による裏付けはなく、国内企業の繁忙期・長期休暇の分布からの実務上の目安】。
曜日・時間帯データの詳細と、日程を決める手順は ウェビナーは何曜日の何時が良い? にまとめています。
初めての担当者からよくある質問
準備期間はどれくらい必要ですか? 社内リストへの案内だけなら4週間、外部媒体や広告も使うなら6〜8週間が目安です【仮説:前述の標準スケジュールに基づく】。
配信ツールはどれを選べばいいですか? 参加者が使い慣れているもの(Zoom・Teams・Google Meet)で構いません。初回はツール比較より、テーマとLPに時間を使ったほうが申込数に効きます。
1人で全部できますか? 企画・LP・案内メール・進行台本までは1人で可能です。当日はチャット対応と進行を分けるため、もう1人いると安心です。
この5ステップをAIで下書きする
上の5ステップのうち、STEP1の企画案(テーマ・対象者・ゴール)、STEP3〜4の実施方法(KPI・集客・配信・フォローの選択)、STEP2のLP案は、AIウェビナーディレクターにやりたい内容を自由文で入力すると、たたき台として生成されます。生成された企画案・実施方法・LP案は、チャットで修正したうえで実施計画書(PDF)にまとめられるので、上司や登壇者との共有にそのまま使えます。初回の企画を白紙から始めるのが不安な方は、AIウェビナーディレクターで下書きを作ってから、本記事のステップに沿って肉付けしてみてください。
出典
- 株式会社IDEATECH(リサピー)「BtoB企業のウェビナー担当者100名に調査」2023年4月21日公開 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000045863.html
- 株式会社Jストリーム「企業ウェビナーの視聴状況」に関する調査 2024年3月19日公開 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000134168.html (選択肢別の割合はDXマガジン 2024年3月掲載 https://dxmagazine.jp/news/cs84wnr/ を参照)
- ネクプロ×マイナビニュース「BtoBオンラインイベント実態調査」2024年7月3日公開 https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20240703-2969947/
- GoTo「Introducing the Big Book of Webinar Stats」2019年3月5日公開 https://www.goto.com/blog/introducing-the-big-book-of-webinar-stats-we-analyzed-250000-webinars-to-help-you-make-yours-better
- Livestorm「Webinar Statistics You Should Know」2026年9月閲覧 https://livestorm.co/webinar-statistics
- Livestorm「Best Time to Host a Webinar in 2026」2026年8月27日公開 https://livestorm.co/blog/best-time-to-host-a-webinar
- Univid「35 Webinar Statistics to know [Webinar Report 2026]」2026年9月4日更新 https://univid.io/webinar-statistics/
- toBeマーケティング「コロナ禍でBtoBマーケティング活動はどう変わる?ウェビナーに参加しやすい時間帯って?」2026年9月閲覧(記事内の表記は2025年9月更新) https://tobem.jp/pardot_blog/activity/202007131933.html
- マジセミ「ウェビナー開催で参加率を上げるコツとは?集客に悩む企業必見!」2026年9月閲覧 https://majisemi.com/service/blog/webinar-operation/5715/
- Semicle「ウェビナーの最適な曜日・時間帯は?参加率が高い日程の決め方をデータで解説」2026年9月8日集計 https://semicle.com/blog/webinar-youbi-jikantai/
- アイティメディア株式会社「【2022年調査結果】ウェビナー施策に関するアンケート」2022年3月2日公開 https://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/62359
執筆: AIウェビナーディレクター編集部(Aiberry)。公開日 2026年9月19日。