④ 当日の運営

ウェビナーの話し方とスライド

1スライド30〜60秒・1分300〜350文字の目安

この記事の結論

ウェビナーのスライドは「1枚30〜60秒で切り替え、1分あたり300〜350文字のペースで話す」のが目安です。60分のウェビナーなら本編は40分程度なので、スライドは40〜50枚、台本は12,000〜14,000文字前後が上限になります。対面のプレゼンより枚数が多く、1枚あたりの文字が少ないのがウェビナー資料の特徴で、画面越しの視聴者は同じ画面が1分以上続くと注意が途切れやすいためです。本記事は2026年9月時点の情報を、2026年9月28日に一部更新しました。枚数・文字数の目安表と、スライドを台本に落とす手順をまとめています。

時間配分そのものは 60分ウェビナーの構成と時間配分 で、全体の流れは親記事 初めてウェビナーを担当する人の全体像 で解説しています。

ウェビナーのスライドは何枚が目安?1枚に何秒かける?

本編の分数と同じか、少し多いくらいの枚数が目安です。印刷・制作会社NP Labのウェビナー資料の解説では「1分1スライド」がスピード感を生み、90分のセミナーで約100枚、30分で約30枚が目安とされています。一方、対面のビジネスプレゼンでは1枚2〜3分が目安とされ(nulljapan、2026年7月)、ウェビナーはその2〜4倍の速さで画面を切り替える計算になります。

全体の時間 本編の時間(目安) スライド枚数(1枚30〜60秒) 表紙・注意事項・Q&A・締めの枚数
30分 20分 20〜30枚 4〜5枚
45分 30分 30〜45枚 4〜5枚
60分 40分 40〜60枚 5〜6枚
90分 60分 60〜90枚 6〜8枚

「1枚30秒」の下限は、事例の画面やグラフを見せて一言添えるだけのスライドを想定した本記事の目安です【仮説】(前提: NP Labの「1分1枚」を、説明の軽いスライドまで含めて平均した値)。逆に、1枚に2分以上かけるスライドがあるなら、それは2〜3枚に分けるサインです。

なお、視聴者が最適と感じる長さはJストリームの2024年調査で「1時間程度」33.1%、「30分程度」27.3%、「45分程度」22.9%で、1時間以内が9割超でした。枚数を増やすより、まず全体を60分以内に収めるほうが先です。

1分に何文字話せばいい?台本の総文字数はどう計算する?

日本語の話す速度は1分300文字が標準で、複数人向けのプレゼンでは350文字が目安です。presentation.styleの解説では、NHKのニュース原稿をもとにした300文字/分が根拠として示され、複数人に向けたプレゼンでは350文字/分をベースにするとされています。400文字/分を超えると、画面越しではメモが追いつかず早口に聞こえやすくなります【仮説】(前提: 300〜350文字が標準とされる中で、その1.15倍以上を「速い」とみなした本記事の判断)。

本編の時間 300文字/分 350文字/分 400文字/分(上限)
20分 6,000文字 7,000文字 8,000文字
30分 9,000文字 10,500文字 12,000文字
40分 12,000文字 14,000文字 16,000文字
60分 18,000文字 21,000文字 24,000文字

台本を書き終えたら、総文字数を300で割った分数が本編の所要時間になります。40分の枠に18,000文字の台本を用意すると、それだけで1時間かかる計算です。実際には言い直しや間が入るため、計算値の1.1倍を見込んでおくと本番で時間が足りなくなりません。

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ウェビナー資料は、対面のプレゼン資料と何が違う?

ウェビナー資料は「1枚1メッセージ・文字は少なく大きく・画面の切り替えで飽きさせない」の3点で、対面の資料をそのまま使うと文字が小さすぎて読めません。NP Labは最小文字サイズ20pt以上、1スライド1メッセージ、箇条書きや体言止めで文章を避けることを勧めています。視聴者の多くはノートPCや会議ツールの縮小画面で見ているため、対面の会議室で問題なかった14ptの表は、ウェビナーでは読めない前提で作り直します。

項目 対面のプレゼン資料 ウェビナー資料
1枚あたりの時間 2〜3分 30〜60秒
1枚の情報量 表や複数の論点を載せることも多い 1メッセージ、箇条書き3行以内
最小文字サイズ 14〜18pt 20pt以上
図表 細かい表も配布資料で補える 1枚1図表、数字は大きく
冒頭 会社紹介から 「今日わかること」と注意事項(録画・質問方法)から
途中 質疑は最後 15〜20分ごとに問いかけ・投票・チャット確認
配布 当日紙で配る 開催後にPDFで送る前提で、口頭補足を減らす

「15〜20分ごとに問いかけを入れる」のは、視聴者が他の作業を始める前に注意を戻すためで、チャットに1文字入力してもらう程度の軽い参加で十分です。

スライドを台本にするには、どう書けばいい?

スライド1枚につき「結論1文+補足2〜3文+次のスライドへのつなぎ1文」を書くと、1枚あたり150〜300文字、30〜60秒の台本になります。書き言葉のまま読むと不自然になるため、「〜である」を「〜です」に、「〜を実施する」を「〜をやります」に直しながら、声に出して書くのがコツです。

台本の要素 文字数の目安 例
結論 30〜50文字 「経費精算のクラウド化で、最初に減るのは承認待ちの時間です」
補足・根拠 80〜150文字 「△△社では、紙の申請書を回していた頃は承認まで平均4日かかっていました。クラウド化した翌月には…」
視聴者への問いかけ(任意) 20〜40文字 「皆さんの会社では、承認まで何日くらいかかっていますか」
つなぎ 20〜40文字 「では、その4日を1日にした手順を次のスライドで見ていきます」

台本は全文を読み上げるためではなく、「話す順番と数字を間違えないため」に作ります。本番では結論とつなぎだけを見て、補足は自分の言葉で話すと、読み上げている印象が消えます。全体の進行台本(司会の挨拶・注意事項・Q&Aの想定質問)は、AIでウェビナーの企画・LP・進行案を作る方法 で紹介しているプロンプトで下書きすると、スライドごとの台本を書く時間に集中できます。

画面越しで伝わる話し方のコツは?

画面越しでは「対面より2割ゆっくり、文の終わりで一拍置き、数字と固有名詞は言い直す」の3つで聞き取りやすさが変わります。音声は会議ツールで圧縮され、視聴者は片耳イヤホンで聞いていることも多いため、対面と同じ速さでは語尾が消えます。

場面 やること 理由
冒頭1分 「今日わかること」を3つ言ってから自己紹介 最初の1分で離脱するかが決まる
話す速度 300文字/分を意識し、重要な数字の前で一拍置く 語尾と数字が最も聞き落とされる
視線 スライドではなくカメラを見る時間を意識的に作る 視聴者は「自分に話している」と感じる
スライド切り替え 「次のスライドです」と言わず、つなぎの一文で移る 進行が途切れない
質問が来ないとき 司会が用意した想定質問を先に読む 沈黙は視聴者の離脱につながる
終盤 「まとめ」の前に、次の行動(資料・相談)を1つだけ案内 案内が多いと何もされない

本番前には台本を声に出して通しで読み、時間を測ります。計算上40分の台本が48分かかるなら、スライドを減らすのではなく補足を削るほうが構成を崩しません。登壇者が社外の専門家の場合は、この目安(1枚30〜60秒、300文字/分)を依頼時に共有しておくと資料の作り直しが減ります。依頼の仕方は ウェビナー登壇者の依頼メール例文 にまとめています。

出典

執筆: AIウェビナーディレクター編集部(Aiberry)。公開日 2026年9月19日。


スライドと台本を書き始める前に、プログラム(何を何分話すか)と対象者が決まっていないと枚数も文字数も計算できません。AIウェビナーディレクター では、やりたい内容を入力すると企画案・実施方法・申込ページ案のたたき台を5分ほどで下書きできるので、そこで決めたプログラムの各枠に、この記事の「1枚30〜60秒・300文字/分」を当てはめて枚数と台本の分量を割り出す、という使い方ができます。

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