① 企画

ウェビナー企画をAIで5分で作る方法

プロンプト例と限界

この記事の結論

AIにウェビナーの企画を作らせるコツは、「テーマ・対象者・ゴール・開催条件」の4つを最初に渡し、企画案→申込ページ→進行案の順に一つずつ出力させることです。この順番で頼めば、ChatGPTのような汎用AIでも、たたき台(最初の下書き)は目安として数分〜10分程度で揃うことが多いです(所要時間は入力内容・モデル・環境によって変わります)。ただし、AIが出すのは「それらしい平均的な案」までで、参加者数の見積もりや自社の実績を反映する作業は人が担う必要があります。本記事は2026年9月時点の情報を、2026年9月28日に一部更新しました。そのまま貼れるプロンプト(AIへの指示文)例と、AIの限界、プロンプトを書かずに済ませる方法をまとめています。

ウェビナー全体の流れを先に知りたい方は親記事 初めてウェビナーを担当する人の全体像 をご覧ください。

AIにウェビナー企画を頼むと、どこまで作れる?

AIが得意なのは「企画の骨子」「申込ページの文章」「時間配分つきの進行案」の3つで、この範囲なら初稿は数分程度で出ることが多いです(所要時間は入力内容・モデル・環境によって変わります)。企画書の下書きは、生成AIの一般的な使い方の一つとして広がっています(総務省「令和8年版情報通信白書」)。反対に、AIが苦手なのは「自社の顧客が本当に困っていることの特定」「参加者数の現実的な見積もり」「配信ツールの実操作」で、ここは人が数字と経験を足す必要があります。

工程 AIができること 人がやること
企画案 テーマ候補・対象者の課題・ゴール・タイトル案を列挙 自社の顧客の声で候補を絞る
LP(申込ページ) 見出し・概要・メリット・プログラム・申込案内の文章 日時・登壇者・料金など確定情報の入力
進行案 60分の時間配分、各パートの話す要点、Q&Aの想定質問 登壇者の持ち時間との調整
集客・KPI 告知先候補と目標数値の仮置き 過去実績や保有リストの件数で補正
配信・案内 案内文・リマインド文の下書き ツール設定と送信の実行

テーマ自体をどう決めるかは ウェビナーのテーマの決め方、時間配分の考え方は 60分ウェビナーの構成と時間配分 を参考にすると、AIの出力を判断する物差しになります。

ChatGPTにそのまま貼れるプロンプトは?

プロンプトは「役割・前提4点・出力形式」の3ブロックで書くと、1回目から使える形で返ってきます。前提4点(テーマ・対象者・ゴール・開催条件)を省くと、AIは一般論の企画を返すので、必ず自社の情報で埋めてください。以下の3本は順番に貼り、前の出力を次の入力に含めて使います。

1本目: 企画案を出すプロンプト

あなたはBtoBウェビナーの企画担当者です。以下の条件でウェビナーの企画案を作ってください。

・テーマ: 【中小企業の経費精算をクラウド化する方法】
・対象者: 【従業員50〜300名の企業の経理・総務担当者】
・ゴール: 【参加者から個別相談を5件獲得する】
・開催条件: 【平日昼、60分、ライブ配信、無料】

出力形式:
1. 対象者が抱えている課題を3つ(各1行)
2. ウェビナーのタイトル案を5つ(各30文字以内)
3. 参加して得られること(メリット)を3つ
4. 全体の流れ(導入・本編・Q&A・クロージング)を時間配分つきで
5. 想定される参加者の質問を5つ

2本目: 申込ページ(LP)の文章を出すプロンプト

上の企画案をもとに、ウェビナー申込ページの文章を作ってください。

構成と文字数:
・キャッチコピー(30文字以内)
・こんな方におすすめ(3項目)
・このウェビナーで分かること(3項目、各40文字以内)
・プログラム(時間つきで4〜6枠)
・開催概要(日時: 【10月3日13:30〜14:30】、形式: 【Zoom】、料金: 【無料】、定員: 【50名】)
・登壇者紹介(【氏名・所属・一言実績】)
・申込ボタンの文言(2案)

注意: 誇張表現(「必ず」「絶対」)は使わない。

3本目: 進行案(台本の骨子)を出すプロンプト

上のプログラムを、司会者と登壇者の進行案にしてください。

・各パートの開始時刻、担当(司会/登壇者)、話す要点を箇条書きで
・冒頭5分の司会の挨拶と注意事項(録画・質問方法)を文章で
・Q&Aで質問が来ないときに司会が読む想定質問を3つ
・最後の1分で個別相談の案内を読む文章

申込ページの構成そのものは ウェビナーLPの作り方 で詳しく解説しています。

AI WEBINAR DIRECTOR企画案と告知・申込ページのたたき台を、AIが約5分で作成しますやりたいことを書くだけで使えます無料でWebセミナーを作ってみる →

テーマはどう決める?

AIに渡す前提として、テーマは「誰の(対象者)」「どの悩みを(課題)」「自社の何で解決するか(根拠)」の3点を1行で書けた時点で決まります。手順は次の3ステップです。

  1. 対象者を1人に絞る(業種・役職・いまの状況まで具体的に)
  2. その人の悩みを「〜できない」「〜が分からない」のように動詞で書き出す
  3. 自社が語れる根拠(事例・データ・手順)と組み合わせ、仮タイトルを3本作る

この3点をプロンプトの「対象者」欄に書けるところまで詰めてからAIに渡すと、出力の精度が上がります。避けたいNGテーマは「〇〇の基礎知識」(誰向けか分からない)、「弊社サービスのご紹介」(悩みが主語になっていない)、「〇〇最前線2026」(大手・メディアと競合)の3パターンです。3ステップの詳しい考え方とNG例はウェビナーのテーマの決め方にまとめています。

企画書には何を書く?

AIの出力を企画書の形に整えるときは、「開催目的(KGI)・ターゲット・テーマ・5W2H・KPI・集客方法・登壇者と構成・開催後フォロー・予算と体制」の9項目をA4 1枚に収めます。長い資料よりこの1枚が、上司・登壇者・集客担当に共通の判断基準になります。

# 項目 書くこと
1 開催目的とKGI 最終的に得たい成果(商談数・成約数など)を1つ
2 ターゲット(ペルソナ) 業種・役職・いま困っていること
3 テーマと仮タイトル 「誰の、どの悩みに、何で答えるか」
4 5W2H(実施条件) 日時・形式・配信ツール・料金・所要時間
5 KPI 申込数・参加率・商談化率の目標値
6 集客方法 案内メール・SNS・掲載サイト・告知開始日
7 登壇者と構成 登壇者名・所属・時間配分の骨子
8 開催後フォロー お礼メール・資料送付・アンケート・個別相談
9 予算と体制 費用の内訳・担当者・承認者

AIウェビナーディレクターのSTEP1〜3で生成される企画案・実施方法は、この9項目のうち1〜8とほぼ重なります。予算欄と承認者欄は生成内容に含まれないため、手で書き足してください。記入例付きのテンプレートはウェビナー企画書テンプレートにまとめています。

AIが作った企画のどこを直せばいい?

AIの出力で直す必要が多いのは「対象者の課題が一般的すぎる」「数値目標が根拠なく置かれる」「プログラムが均等割りで山場がない」の3点です。これは汎用AIが公開情報の平均を返す性質によるもので、プロンプトを工夫しても完全には消えません。自社の顧客から実際に聞いた言葉を1〜2文入れて再生成すると、課題の表現は具体的になります。

よくある不足 直し方
課題が一般論 営業やサポートが聞いた顧客の言葉をそのまま追記して再生成
目標数値が根拠なし ウェビナーの参加者数の平均 の目安と自社リスト件数から置き直す
プログラムが均等割り 一番伝えたい事例に本編の半分を割り当てるよう指示
事実の創作 登壇者の実績・導入社数など、確認していない数字は削除
日時や料金の勝手な変更 確定した情報は「変更しない」と明記して再生成

AIは指示していない実績や導入事例を書き足すことがあるため、確認できない数字は残さないことが公開後の信頼を守る最短の対策です。

プロンプトを書かずに5分で下書きする方法は?

プロンプトを書く手間を省きたい場合、ウェビナー専用に設計された AIウェビナーディレクター のように、質問に答える形で企画案・実施方法・LP案を順に生成するツールを使う方法があります。汎用AIとの違いは、上の3本のプロンプトに相当する手順があらかじめ組み込まれていて、確定した日時や登壇者を後工程で勝手に戻さない点です。

入力条件と進み方(5つのSTEP)

  1. STEP1「方向性を決める」: やりたい内容を自由文で入力します。テーマ、対象者、伝えたいこと、目的を短く書くだけで始められます。
  2. STEP2「イメージを確認」: AIが理解した内容を短い文章で返し、チャットで目的や対象者を相談・修正します。ここで長い企画書を作るのではなく、方向性の確認に絞られています。
  3. STEP3「実施方法を決定」: KPI(参加人数・見込み客リスト獲得数・個別面談数・成約数)、集客チャネル(X・LinkedIn・顧客リストEメール・リスティング広告など)、配信ツール(Teams・Google Meet・Zoom)、アフターフォロー(お礼メール・資料送付・アンケート・個別相談案内・欠席者フォロー)を選択します。AIのおすすめも提示されます。
  4. STEP4「LP案を確認」: STEP3の決定を反映した申込ページ案が表示され、チャットで文章や開催情報を修正できます。
  5. STEP5「実施計画書を完成」: 企画概要・実施計画・アフターフォロー・LP案を1つの「Webセミナー実施計画書」にまとめ、PDFとして保存・共有できます。

入力・出力の例(1件)

以下は入力と出力のイメージを示す例で、実際の文面は毎回の入力内容によって変わります。所要時間・修正時間も、入力の具体性や修正の分量によって変動するため、下記は一例です。

項目 内容
STEP1の入力(例) 「中小企業の経理担当者向けに、経費精算のクラウド化をテーマにしたウェビナーをやりたい」
STEP2の出力(例) 対象者・目的の要約と、確認のための質問(現状の課題や参加者数の目安など)
STEP3〜4の出力(例) 企画骨子・KPI候補・LP見出し案などのたたき台
人が直した箇所(例) 対象者の課題説明を自社の営業担当が聞いた実際の言葉に差し替え、参加目標人数を保有リストの件数に基づいて修正

AIができないこと

このツールが生成するのは「企画案・LP案・実施方法のたたき台」までで、メールの自動送信や配信ツールの設定、広告の出稿は行いません。STEP3で選んだフォロー方法は計画と案内文に反映されるものであり、送信そのものは主催者がメール配信ツールで行います。LP案の編集にもメリット3件・出演者4名・プログラム6枠という上限があります。

汎用ChatGPTとの違い

比較項目 汎用ChatGPT(本記事の3本のプロンプト) AIウェビナーディレクター
プロンプト作成 自分で書く・調整する必要がある 質問に答える形で不要
出力の一貫性 セッションが変わると条件を再入力しやすい 確定した日時・登壇者などを後工程で保持
出力の範囲 企画・LP文章・進行案の文章のみ 企画・実施方法・LP案・PDF化まで一体
配信・送信の実行 行わない(人が別ツールで実行) 行わない(人が別ツールで実行)

AIで作ったウェビナー企画を、そのまま公開して大丈夫?

そのまま公開はせず、「確定情報の照合」「誇張表現の削除」「自社の一次情報の追加」の3点を通してから使うのが安全です。AIの下書きは平均的な出来には届きますが、参加者が申し込む決め手になる「この会社ならでは」の要素は、担当者が足すしかありません。過去の開催で参加者から多かった質問を1つ加えるだけでも、申込ページの説得力は目に見えて変わります。

公開後は、告知と参加率の設計に工程が移ります。ウェビナー参加率を上げる10の方法 と、開催後の フォローメール例文 も合わせて準備しておくと、企画から開催後まで一続きで進められます。

出典

執筆: AIウェビナーディレクター編集部(Aiberry)。公開日 2026年9月19日。


この記事の3本のプロンプトを順に貼る作業を、質問に答えるだけで済ませたい場合は、AIウェビナーディレクター で企画案・実施方法・LP案のたたき台を数分程度で下書きできます(所要時間は入力内容により変わります)。出力はたたき台なので、上で挙げた3点の確認を通してから公開してください。

AIがウェビナー準備をサポートAIがサポートするので、誰でもwebinarの成功に近づけます。無料でWebセミナーを作ってみる →