この記事の結論
ウェビナーのアンケートは、商談につなげる質問(個別相談の希望・検討状況)と、次回の企画に使う質問(役立った内容・課題・次回テーマ)を合わせた7項目・3分以内が基本形です。質問を10問以上に増やすと回答率が下がり、逆に満足度だけを聞いても次の行動につながりません。本記事は2026年9月時点の情報で、そのまま使えるアンケートのテンプレートと、回答率を上げる工夫を載せています。
アンケート回答後に送るメールは ウェビナー後のフォローメール例文 を、ウェビナー全体の流れは親記事 初めてウェビナーを担当する人の全体像 をご覧ください。
ウェビナーのアンケートは、何のために取るの?
目的は「誰に営業がフォローすべきかを当日中に知ること」と「次回のテーマを参加者の声で決めること」の2つです。この2つに答えられない質問は、項目数を増やして回答率を下げるだけなので入れません。
BtoB企業のウェビナー担当者100名への調査(IDEATECH、2023年4月)では、ウェビナー実施上の課題の1位が「テーマ・内容」47%で、担当者が工夫していることとして「事前アンケートで参加者の興味を把握する」ことが挙げられています。アンケートは、この「テーマで悩む」問題を参加者本人の声で解決する、最も費用のかからない手段です。
| 目的 | 聞く項目 | 使い道 |
|---|---|---|
| 営業フォローの優先順位 | 個別相談の希望、検討状況 | 当日中に「相談希望」の人へ返信 |
| 次回企画の材料 | 役立った内容、業務上の課題、次回聞きたいテーマ | 次回のテーマ・タイトル案 |
| 品質の確認 | 満足度、自由記述 | 登壇者へのフィードバック、構成の改善 |
アンケートの質問項目は、何を・何問入れればいい?
満足度・役立った内容・業務上の課題・検討状況・個別相談の希望・次回テーマ・自由記述の7項目です。シャノンの解説記事(2025年7月更新)でも、必須項目として「満足度」「個別相談会への希望」「視聴目的」、顧客理解のための項目として「役に立った内容」「業務上の課題」を挙げ、設問は10個以内・回答時間は最大5分程度・自由記述は1問だけにすることが勧められています。
| # | 質問 | 形式 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 1 | 本日の内容はいかがでしたか | 4段階の選択 | 品質の確認 |
| 2 | 特に役に立った内容を教えてください | 複数選択(当日の章立てから) | 次回企画 |
| 3 | 現在、【テーマ領域】で困っていることはありますか | 複数選択+その他 | 次回企画・営業の話題 |
| 4 | 【製品・サービス領域】の検討状況を教えてください | 単一選択 | 営業の優先順位 |
| 5 | 個別のご相談(30分・オンライン)を希望されますか | はい/いいえ | 営業フォロー |
| 6 | 次回取り上げてほしいテーマを教えてください | 複数選択+その他 | 次回企画 |
| 7 | ご意見・ご質問があればご記入ください | 自由記述(任意) | 品質の確認 |
7問のうち自由記述は最後の1問だけで、他はすべて選択式にします。選択式なら回答は2〜3分で終わります。氏名・会社名・メールアドレスは申込時に取得済みなので、アンケートでは再度聞かず、申込情報と紐づけられる形(申込者ごとのURL、またはメールアドレス1項目のみ)にします。
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以下は、申込フォームの作成ツールや配信ツールのアンケート機能にそのまま貼れる形です。【 】の部分を当日の内容に差し替えてください。
「【テーマ名】」ご参加後アンケート(所要時間 約3分)
Q1. 本日の内容はいかがでしたか(1つ選択)
○ とても役に立った ○ 役に立った ○ あまり役に立たなかった ○ 役に立たなかった
Q2. 特に役に立った内容を教えてください(複数選択可)
□ 【第1章: 経費精算のクラウド化で最初に見直す3つの業務】
□ 【第2章: △△社が導入初月に減らした作業時間の内訳】
□ 【第3章: よくある失敗と回避策】
□ 質疑応答
Q3. 現在、【経費精算・請求業務】で困っていることはありますか(複数選択可)
□ 【手作業の入力・転記が多い】
□ 【承認に時間がかかる】
□ 【月末に業務が集中する】
□ 【現状の仕組みの費用が高い】
□ 特にない
□ その他( )
Q4. 【経費精算システム】の検討状況を教えてください(1つ選択)
○ 情報収集の段階 ○ 半年以内に検討したい ○ 3か月以内に導入したい
○ すでに他社製品を利用中 ○ 検討予定はない
Q5. 個別のご相談(30分・オンライン)を希望されますか(1つ選択)
○ 希望する(担当者から日程調整のご連絡をします)
○ 資料だけ欲しい
○ 希望しない
Q6. 次回取り上げてほしいテーマを教えてください(複数選択可)
□ 【インボイス対応の実務】
□ 【承認フローの設計例】
□ 【他社の導入事例】
□ その他( )
Q7. ご意見・ご質問があればご記入ください(任意)
( )
ご回答いただいた方には、本日の資料に加えて【導入チェックリスト(PDF)】をお送りします。
メールアドレス: ( )
Q5で「資料だけ欲しい」を入れているのは、「希望しない」を選びにくい人の逃げ道を作り、同時に「相談は嫌だが関心はある」層を見分けるためです。この層には売り込みをせず、資料と次回案内だけを送ります。
回答率を上げるには、何を工夫すればいい?
回答率は「聞くタイミング・設問数・特典・案内の仕方・回答手段」の5つで決まります。Webアンケート一般の回答率は10〜30%程度とされますが(formLab、2024年8月更新)、ウェビナーの参加者は直前まで内容を聞いていた人なので、工夫次第で大きく上がります。イベント管理ツールを提供するEventHubは、自社ウェビナーでのアンケート回答率が平均70%以上、最高87%だったと公開しています(EventHub、2023年11月)。
| 工夫 | 具体策 | 理由 |
|---|---|---|
| タイミング | ウェビナー終了の直前(Q&Aの前)に画面でURLを出し、回答時間を2分取る | 終了後のメールだけでは開かれない |
| 設問数 | 7問以内、選択式中心、自由記述は1問 | 回答時間3分以内で離脱が減る |
| 特典 | 回答者だけに追加資料(チェックリスト・Q&A集)を送る | 「資料が欲しい」動機で回答が増える |
| 案内の仕方 | 司会が「あと2分、画面の右のリンクから」と口頭で案内 | 画面表示だけでは気づかれない |
| 回答手段 | 配信ツールの投票機能、または画面上のリンク1つ | アプリ切り替えが要ると離脱する |
もう1つ効くのは、終了後のお礼メールに同じアンケートURLをもう一度入れることです。当日回答しなかった人の一部が、翌日に回答します。お礼メールの書き方は ウェビナー後のフォローメール例文 を参照してください。
アンケートは、ウェビナーの前と後のどちらで取るべき?
両方です。申込時(事前)に「聞きたいこと」を1問だけ聞き、終了時(事後)に上記7項目を聞くのが基本形です。事前の1問は、当日の内容を参加者の関心に寄せるために使い、質疑応答の想定質問にもなります。
| 時期 | 質問 | 使い道 |
|---|---|---|
| 申込時(事前) | 「当日、特に聞きたいことがあれば教えてください」(任意・自由記述) | 本編の力点の調整、Q&Aの想定質問 |
| 終了時(事後) | 上記7項目 | 営業フォローの優先順位、次回企画 |
| 開催1〜2週間後 | (追加は不要)お礼メールへの返信で受け付ける | — |
事前の質問を申込フォームに入れるときは、必須にしないことが大切です。申込フォームの項目が増えると申込率が下がります。フォームの項目設計は ウェビナー申込フォームの作り方 で解説しています。
アンケートの結果は、どう使えば商談につながる?
Q5「相談希望」とQ4「3か月以内に導入したい」の回答者には当日中に個別に返信し、それ以外の人には翌営業日に一律のお礼メールを送ります。EventHubの2026年2月の記事では、開催後のフォローを相手の関心に合わせて出し分けると商談化率が8〜15%、アンケート回答直後など行動に合わせて送ると15〜25%とされ、一律送信(3〜5%)との差が示されています。
ネクプロとマイナビニュースの2024年調査では、視聴者の36.6%がウェビナー終了後に紹介された商品を調べ、34.7%が「翌日に電話があった場合に興味がある」と答えています。アンケートで相談希望と答えた人への当日中の連絡は、相手にとっても自然な流れです。
| 回答 | 対応 | タイミング |
|---|---|---|
| Q5「希望する」 | 候補日時を3つ提示する個別メール | 当日中 |
| Q4「3か月以内に導入したい」 | 事例資料+相談案内の個別メール | 当日〜翌営業日 |
| Q5「資料だけ欲しい」 | 資料+次回案内のみ。売り込まない | 翌営業日 |
| その他 | 一律のお礼メール+特典資料 | 翌営業日 |
| Q6の集計 | 最多のテーマを次回の候補にする | 開催1週間以内 |
Q3(困っていること)とQ6(次回テーマ)の集計は、次回の ウェビナーのテーマの決め方 に直接使える一次情報です。KPI(達成指標)として回答率や相談希望率を追う方法は ウェビナーのKPI設計 で解説しています。
ウェビナーアンケートでよくある質問
回答率の目標はどれくらいにすべきですか? 初回は参加者の30%を目標にし、終了直前の回答時間と特典を組み合わせて50%以上を目指します【仮説:Webアンケート一般の10〜30%と、EventHubの自社実績70%以上の間に置いた目安】。
満足度は5段階と4段階のどちらがいいですか? 4段階を勧めます。「どちらでもない」の中央値がないため、良いか悪いかがはっきり分かれます。
匿名にすべきですか? 営業フォローに使うなら、申込情報と紐づく形にします。自由記述だけ匿名にする方法もありますが、運用が複雑になるので初回は紐づけ型で十分です。
アンケートを含むフォロー方針をAIで下書きする
アンケートは、企画段階で「取る」と決め、質問項目を当日の章立てに合わせて作っておくと、終了直前の案内までスムーズに進みます。AIウェビナーディレクター では、やりたい内容を自由文で入力すると企画案・実施方法・申込ページ案のたたき台が生成され、実施方法の画面でアフターフォロー(お礼メール・資料送付・アンケート・個別相談案内・欠席者フォロー)を選ぶと実施計画に反映されます。アンケートの作成・集計は主催者側のフォームツールで行いますが、計画に「アンケート」と「個別相談案内」が入っていれば、本記事のテンプレートのQ2・Q3・Q6を企画案の章立てから埋めるだけで用意できます。
出典
- 株式会社IDEATECH(リサピー)「【BtoB企業のウェビナー担当者100名に調査】ウェビナーを実施する上での課題第1位は『企画・テーマ』」2023年4月21日公開 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000045863.html
- 株式会社シャノン「ウェビナーアンケートの鉄板項目│回答率を高めるコツや活用例を紹介」2025年7月15日更新 https://www.shanon.co.jp/blog/entry/webinar_enquete/
- formLab(株式会社ベーシック)「Webアンケートの回答率の平均は?回答率を上げる方法も紹介」2024年8月2日更新 https://form.run/media/contents/form-creation-tools/web-survey-response-rate/
- EventHub「回答率87%の自社実績!ウェビナーのアンケート回答率が飛躍的に上がる運営ノウハウをご紹介」2023年11月2日公開 https://eventhub.jp/events/20231102-webinar/
- EventHub「ウェビナーフォローの最適解|HOTリードを逃さないメール・架電術」2026年2月6日公開 https://eventhub.jp/blog/follow-up-after-webinar/
- ネクプロ×マイナビニュース「ウェビナー参加目的1位は『製品やサービスの情報収集(43.6%)』──BtoBオンラインイベント実態調査」2024年7月3日公開 https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20240703-2969947/
執筆: AIウェビナーディレクター編集部(Aiberry)。公開日 2026年9月20日。