① 企画

ウェビナー登壇者の依頼メール例文と謝礼の相場

社内・社外・共催の3パターン

この記事の結論

ウェビナーの登壇依頼は、「テーマ・日時・所要時間・相手に頼みたい役割・謝礼の有無」の5点を最初のメールに書き切れば、社内でも社外でも返事が早く返ってきます。謝礼は、講師紹介会社の公開情報では専門家クラスで1時間あたり10〜30万円が中心ですが、取引先や共催相手なら無償で引き受けてもらえるケースも多く、依頼の型で金額は大きく変わります。本記事は2026年9月時点の情報を、2026年9月28日に一部更新しました。社内・社外・共催の3パターンの例文をそのまま使える形で載せています。

ウェビナー全体の流れは親記事 初めてウェビナーを担当する人の全体像 を、テーマがまだ決まっていない場合は ウェビナーのテーマの決め方 を先に読むと、依頼文に書く内容が固まります。

登壇者に依頼するとき、最初のメールに何を書けばいい?

最初のメールには「なぜあなたに」「何を」「いつ」「どのくらい」「条件は」の5点を入れます。この5点が揃っていれば、相手はその場で受ける・受けないを判断でき、メールの往復が減ります。逆に「詳しくは打ち合わせで」とだけ書くと、忙しい相手ほど後回しにされます。

項目 書く内容 抜けやすいポイント
なぜあなたに 相手の実績・記事・登壇歴のどこを見て依頼したか 定型文だけだと一斉送信に見える
何を ウェビナーのテーマ、対象者(誰向けか)、ゴール 対象者を書かないと話す内容が決められない
いつ 開催日時(候補2〜3つ)、事前打ち合わせの有無 候補が1つだけだと断られやすい
どのくらい 持ち時間(例: 講演30分+Q&A10分)、スライドの要否 準備の負担が読めないと保留される
条件 謝礼の有無と金額、録画の公開範囲、告知への名前・写真の使用 録画の二次利用は後で揉めやすい

対象者や時間配分がまだ決まっていない場合は、60分ウェビナーの構成と時間配分 の型に当てはめて仮置きしてから依頼すると、相手に具体的な持ち時間を提示できます。

社内の同僚や上司に登壇を頼むときの例文は?

社内依頼では謝礼の代わりに「業務として扱われること」と「準備の負担が小さいこと」を示すのが要点です。スライドの下書きと台本を主催側が用意し、登壇者は「話すだけ」で済む状態にすると、断られにくくなります。上司を経由する場合は、上司への相談を先に済ませてから本人に送ります。

件名: 【登壇のお願い】【2026年10月2日】開催のウェビナーで【20分】お話しいただけませんか

【○○部 △△さん】

お疲れさまです。【マーケティング部の□□】です。

【2026年10月2日(金)13:30〜14:30】に、【中小企業の総務担当者】向けに
「【テーマ名】」というウェビナーを開催します。
【△△さんが担当された○○の事例】が、まさに参加者が知りたい内容のため、
【本編の20分】をお話しいただけないでしょうか。

・持ち時間: 【20分】(質疑応答は司会が対応します)
・準備: スライドの下書きと進行台本はこちらで用意します。
  内容の確認と修正だけお願いします
・事前打ち合わせ: 【2026年9月25日(金)】前後に30分
・録画: 【社内共有と申込者への見逃し配信】に使用します

【△△さんの上長の◇◇さん】には事前にご相談し、業務として
ご対応いただける旨を確認しています。
ご都合を【2026年9月21日(月)】までにお知らせいただけると助かります。

【□□】
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社外の専門家に依頼するとき、謝礼の相場はいくら?

謝礼は講演の種類と時間で相場が変わり、企業向けセミナー講師なら1時間20〜30万円がボリュームゾーンです。著名なメディア出演歴のある専門家や社内研修講師では相場が変わるため、依頼する相手の区分に近い行を確認してください。個人への謝礼は原則として源泉徴収(所得税をあらかじめ差し引いて支払う仕組み)の対象になるため、金額を提示する前に税込か税別かを確認する必要があります。

相場と依頼条件

講師紹介会社が公開している相場では、メディア露出の少ない専門家で「30万円未満」、テレビ出演歴のある専門家で30〜60万円が目安です。ただしこれは講演会全般の相場で、企業向けウェビナーの実務では「1時間あたり10〜30万円」がボリュームゾーンとして示されています。取引先や付き合いのある専門家に頼む場合は、謝礼なし・相互送客(お互いの顧客に告知し合う)で成立することも珍しくありません。

区分 想定シーン 単位 相場 税込/税別 情報入手先
講演会(メディア露出が少ない専門家) 1回の講演 1回 30万円未満 記載なし 講演依頼.com(2025年11月)
講演会(テレビ出演歴あり) 1回の講演 1回 30〜60万円 記載なし 講演依頼.com、Speakers.jp(2025年12月)
講演会(著名文化人・タレント) 1回の講演 1回 60万円〜100万円以上 記載なし Speakers.jp(2025年12月)
社内研修講師 企業研修 1時間 10〜30万円 記載なし コーエンプラス(2023年11月)
企業向けセミナー・ウェビナー講師 セミナー/ウェビナー登壇 1時間 20〜30万円 記載なし コーエンプラス(2023年11月)
個人主催の小規模セミナー 少人数セミナー 1回 数万円程度、または無償 記載なし コーエンプラス(2023年11月)

いずれの出典も税込・税別の区分を明記していないため、依頼時に主催側から明確に確認する必要があります。上記は公開情報をもとにした目安で、すべての個人講師に一律に当てはまるものではありません。

オンライン開催での相場の違い

講演依頼.comによると講演会の依頼単価は40万円前後が多いとされますが、オンライン開催では交通費・宿泊費が不要になるため総額は下がる傾向があります。講演料そのものはオンラインでも変わらないことが多い、という点は依頼前に押さえておくと交渉がぶれません。

源泉徴収の確認事項

謝礼を個人(給与所得者以外の個人)に支払う場合、原則として源泉徴収の対象です。ただし源泉徴収が必要かどうかは、受け取る側の属性だけでなく、支払う側(主催者)が源泉徴収義務者にあたるかどうかにも左右されます。国税庁の案内(タックスアンサーNo.2795、2026年9月20日時点で確認)では、支払額(消費税を含む税込額)100万円以下の部分は10.21%、100万円を超える部分は20.42%を差し引くとされています。

たとえば税込10万円の謝礼(消費税区分・源泉徴収の要否を主催側で確認済みの場合)なら、10,210円を差し引いた89,790円を振り込み、差し引いた分を主催側が国に納付します。ただし源泉徴収義務の有無は主催者の事業形態によって変わるため(国税庁タックスアンサーNo.2795・No.2792)、個別の適用は税理士等の専門家に確認してください。依頼メールでは「謝礼【○万円】(源泉徴収前の金額、税込/税別)」のように明記すると、後の行き違いを防げます。

依頼メール

件名: 【ウェビナー登壇のご依頼】「【テーマ名】」(【2026年10月2日】開催)

【株式会社○○ △△様】

突然のご連絡失礼いたします。
【株式会社□□】の【◇◇】と申します。

【△△様のnote記事「○○」】を拝読し、【中小企業の総務担当者】向けに
「【テーマ名】」というウェビナーを企画するにあたり、
ぜひ△△様にご登壇いただきたくご連絡いたしました。

・開催日時: 【2026年10月2日(金)13:30〜14:30】(候補: 【2026年10月9日(金)】も可)
・形式: 【Zoomウェビナー、ライブ配信】
・ご担当: 【講演30分+質疑応答10分】
・想定参加者: 【30〜50名】
・謝礼: 【5万円】(源泉徴収前、税込)
・録画: 【申込者限定の見逃し配信】に使用します。
  一般公開はいたしません
・告知: お名前・ご所属・お写真を申込ページに掲載させてください

内容の詳細は、ご都合のよい日に30分ほどオンラインでご相談させて
いただけますと幸いです。
【2026年9月25日(金)】までにご返信いただけますと助かります。

【◇◇】
【株式会社□□ / 部署 / 電話 / メール】

共催という選択肢もある

登壇者が見つからない、または1社では集客が難しい場合、他社との共催(2社以上が一緒に企画・告知・登壇するウェビナー)も選択肢になります。共催の最大のメリットは集客で、次に「今まで接点のなかった層に届く」こと、「他社の知見が入って内容が濃くなる」ことです。ウェビナーを1年以上定期開催している運営担当者507人への調査では、「共催のほうが若干多い」と回答した人が40.2%で最多でした(PRIZMA、2025年3月)。

一方で、「潜在層が増えて商談に直結しにくい」「打ち合わせが増える」「申込者リストの扱いで後から揉める」というデメリットもあります(ferret、2023年9月)。作業は「1社1担当」で分け持たないのが原則で、たとえば申込ページ・配信ツールはツールを持つ側、司会はいち早く企画を言い出した側がまとめて担当します。

申込者リスト(リード)の共有は、「全件共有」「経由別(自社の告知から申し込んだ人は自社のみ保有)」「アンケート同意者のみ共有」の3型があります。個人情報保護法上、他社への提供は原則あらかじめ本人の同意が必要なため、申込フォームの同意文に明記しておく必要があります。共催のメリット・デメリットの詳細、役割分担表、リード配分3型の同意文テンプレートは共催ウェビナーの進め方にまとめています。

共催ウェビナーを打診するメールには何を書く?

共催の打診は「初回の打ち合わせ30〜60分を取り付けること」がゴールで、企画は仮案のままで構いません。打診時に伝えるべき項目、役割分担、リード(見込み客の連絡先)の共有ルールなど共催の進め方全般は 共催ウェビナーの進め方 にまとめているので、ここでは打診メールに絞って条件を確認します。

打診メールには最低限、「テーマ・企画背景(自社概要と相手を選んだ理由)・ターゲット・登壇者構成・相手に期待する内容・開催予定日・実施形式・リードの取り扱い方針・特記事項」を入れます。特にリードの扱いは、共有方法・タイミング・活用目的を事前に決め、申込ページのプライバシーポリシーで第三者提供の同意を取る必要があります。

件名: 【共催ウェビナーのご相談】「【テーマ名】」(【2026年10月】開催予定)

【株式会社○○ △△様】

いつもお世話になっております。【株式会社□□】の【◇◇】です。

【中小企業の総務担当者】向けに「【テーマ名】」をテーマにした
ウェビナーを【2026年10月】に企画しており、【○○様の△△サービス】と
当社の【□□】を組み合わせると参加者に一貫した解決策を
提示できると考え、共催をご相談したくご連絡いたしました。

・開催予定: 【10月中旬、平日13:00〜14:00】(役割分担・時間配分は打ち合わせで確定)
・形式: 【Zoomウェビナー】
・ターゲット: 【従業員50〜300名の企業の総務・人事担当者】
・集客: 各社のリストとSNSで告知(目標人数は打ち合わせで確定)
・申込者リスト: 開催後に両社で共有(プライバシーポリシーに明記)
・費用: 双方の持ち出しなし(配信ツールは当社のものを使用)

詳細は30分ほどお打ち合わせで詰められればと思います。
【来週〜再来週】でご都合のよい日時をいくつかお知らせください。

【◇◇】

役割分担・集客目標・時間配分の具体例、リード共有の同意文は 共催ウェビナーの進め方 をご覧ください。共催の相手先の集客力を見積もるときは、ウェビナーの参加者数の平均 で紹介している「申込者の半分程度が参加」の目安を前提に、各社の告知先の人数から逆算すると現実的な目標が立てられます。

依頼が断られたとき、次に何をすればいい?

断られた場合は「別の日程」「短い持ち時間」「事前収録」の3つを提示すると再検討してもらいやすくなります。断る理由の多くは日程と準備負担だからです。それでも難しければ、相手に別の登壇候補を紹介してもらうと、次の依頼が「ご紹介いただいた」という形で通りやすくなります。

依頼が確定したら、確認メールに「日時・持ち時間・謝礼・録画の扱い・当日の接続URL送付予定日」を再掲し、その日のうちに送ります。当日までの進行と、登壇者に渡す台本の作り方は ウェビナーのスライドと話し方 にまとめています。

出典

執筆: AIウェビナーディレクター編集部(Aiberry)。公開日 2026年9月19日。


登壇依頼のメールを書く前に、テーマ・対象者・持ち時間・開催日が決まっていないと文面は埋まりません。AIウェビナーディレクター では、やりたい内容を一言入力すると、企画案・実施方法・申込ページのたたき台を5分ほどで下書きできるので、そこから登壇者に提示する条件を切り出して依頼文に写すという使い方ができます。

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